ASD(アスペルガー)

アスペルガーの7つの強み

この記事はこんな人に向けて書きました。

「アスペルガーの特徴を知りたい。」
「アスペルガーの強みを活かしたい。」
「自分に合った仕事を見つけたい。」

アスペルガーの人の特徴として、
△コミュニケーション能力が低い。
△想像力・共感性・社会性が低い。
△こだわりが強く融通が効かない。
などのネガティブな面が注目されがちです。

私自身もアスペルガーと診断されて
本やインターネットで調べた際に、
そんな情報を見て落ち込んでいました。

しかしその一方でアスペルガーの人には、
そうでない人と同等もしくは同等以上の
強みがあることも知り励まされました。

今回はそんなアスペルガーの人の強みについて
私が学んだものや自身の経験を振り返りながら
7つ紹介していきます。

①言語能力に優れている。

言語能力の発達が遅れる自閉症と異なり、
一般かそれ以上の言語能力を持っているのが
アスペルガーの特徴の一つです。

日常であまり使わない難しい言葉や言い回しを
好んで使う方もいるそうです。

私自身も発達障害の検査の中で、
語彙の豊富さや概念の理解の項目が
平均を大きく上回っていました。

言語能力が優れているからこそ
周囲も自分も発達障害であることを
認識するのに時間がかかるようです。

②特定の分野への集中力が高い。

外側への関心が乏しいことを
短所と捉えられがちですが、
内側への関心が強いことは
長所の一つと捉えられます。

自分の好きなことや関心のあることに
没頭できることは大きな強みです。

趣味であれば人生を豊かにしますし
仕事であれば成果が期待できます。

③規範意識が強く誠実。

一言で言えば「まじめ」な方が多いです。

変化を好まないことに心地良さがあるので、
社会的なルールや決められた時間などを
忠実に守ることができます。

④論理的な思考が得意。

人の感情を理解するのが苦手ですが、
人の感情に捉われずに論理的に物事を
考えることができるのは大きな強みです。

一般的に人よりモノに関心が高いので、
数学や自然科学、プログラミングなどを
得意とする方も多いようです。

⑤ルーティン・反復が得意。

変化を嫌い同一性を好むのは
アスペルガーの大きな特徴です。

毎日同じものを食べたり、
同じ習慣を繰り返したり、
「変わらない」ことを好みます。

私はトライアスロンをしていますが、
この特性にピッタリあった種目だと思います。

水泳、自転車、ランニングの3種目は、
どれも同じ動作を淡々と繰り返します。
その中で次第に動きを洗練させて、
記録を向上させることができました。

⑥繊細な感覚を持っている。

五感の敏感さは時にストレスを招き
欠点として取り上げられがちですが、
突出した感覚や感性は強みでもあります。

実際に音楽や芸術、文学といった
クリエイティブな分野でその強みを活かし
活躍している人も多くいます。

「lemon」や「パプリカ」で一世を風靡した
アーティストの米津玄師さんも20歳の頃に
ASDと診断されたことを公表しています。

⑦視覚的な記憶力が高い。

人の顔や国旗など特定の分野への
視覚的な記憶力も強みの一つです。

私は発達障害の検査で、
視覚的な記憶は得意な一方
聴覚的な記憶が苦手であることが
明らかになりました。

またこの記憶力は集中力と同様に、
自分の興味・関心のある分野で
発揮されることが多いです。

さいごに

自身の強みと感じるものはありましたか?

意外と自分にとっては当たり前すぎて
「強み」という自覚のなかったことが
人より優れていることもあると思います。

「弱み」は目立つし気になりますが
「強み」に目を向けて気分が上がる
きっかけになれば嬉しいです。

せっかくの持って生まれた「強み」を
共に活かしていきましょう!

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。