ASD(アスペルガー)

ASDの疲れの原因 TOP5

この記事はこんな方に向けて書きました!

「ASDで疲れやすい。」
「疲れの原因を知りたい。」
「疲れの対策を知りたい。」

私は社会人になってから、
心身の疲れを感じることが多くなり
うつや双極性障害になるほどでした。

当時は背景に発達障害があるとも知らず、
休職(退職)と復職を繰り返してました。

発達障害と診断されてからは、
ASD特有の疲れやすさがあることを知り
対策できるようになってきました。

今回は当事者の私が感じる
ASDの疲れの原因ベスト5と
その対策を紹介していきます。

①多くの人と集まること

どれだけ仲の良い人であっても
多くの人と集まると疲れてしまいます。

ASDの方は空気を読むのが苦手です。
「空気」がなかなか理解できません。

意図せず人を怒らせたり傷つけたり
したことが多々あります。

私はそうならないよう、
状況を細かく観察して分析して、
空気を読むようにしています。
(それでも読めていないことが多いです。笑)

空気を読むことに頭をフル稼働するので、
人と会うと疲れてしまいます。

疲れの最も大きな原因なので、
人と集まるのは必要最小限にしています。

また人数も多いほど疲れるので、
会う場合はできるだけ少人数にしてます。

私は3人以上だと
ぐっと疲れてしまいます。

②感覚過敏

ASDの人の多くは、
人より感覚が繊細な感覚過敏
人より感覚が鈍感な感覚鈍麻
という両極端な傾向があるようです。

私は感覚過敏があり、
特に聴覚と嗅覚が敏感です。

音であれば、
時計のチクタク音
タイピングの音
咀嚼音、飲み物を飲む音

匂いであれば、
洗剤や柔軟剤
石鹸類や化粧品
ルームフレグランス

日常に当たり前にあるような
音や匂いにストレスを感じます。

人に言ってもほぼ理解されないので
自分で対策をするか我慢するかしかなく
とても疲れてしまいます。

具体的な感覚過敏の内容や対策は
こちらの記事にまとめています。

感覚過敏に悩んでいる方は
ぜひご覧ください。

③睡眠障害

ASDやADHDの方の多くは、
睡眠と覚醒のバランスが悪く
睡眠障害を抱えがちです。

私も中途覚醒や早朝覚醒があり
睡眠薬を飲んでいます。

薬以外の対策としては、
⚫︎朝に散歩orジョギングする。
⚫︎日中に頭も体も使う。
⚫︎お風呂は湯船に浸かる。
⚫︎就寝2時間前にはブルーライトOFF。

などを習慣にしています。

④完璧主義

ASDの方は白黒思考と言って
「完璧にやるか。」
「全くやらないか。」
2択で考えてしまう癖があります。

私はこの思考が強く、
適当が大嫌いです。

自分に厳しすぎて妥協できないので
疲れの大きな原因となってしまいます。

そしてこの完璧主義の厄介なところが、
客観的な評価がハードルではなく、
主観的な満足がハードルであることです。

求められていること・完成度の
ギャップが生まれやすいです。

頑張っているのに評価されない。
ことも精神的な疲れにつながります。

完璧主義の対策としては、
人と比較しないこと。
感情に左右されないこと。
がとても大切です。

また人から頼まれたことは
何を?・どの程度?求められているか
丁寧に確認することが大切です。

完璧主義を弱みではなく、
「妥協せず取り組める。」という
強みとして活かしていきたいですね。

⑤過集中

ASDやADHDの方の多くは、
一度やると決めたことや好きなことに
没頭する過集中の傾向があります。

没頭することは誰しもにありますが、
発達障害の没頭は弊害も伴うほどです。

集中して取り組んだ後に、
強烈な疲労感を感じたり、
体調を崩してしまったり、
なんてことがよくあります。

場合によってはうつ病になるほど
落ち込んでしまうことがあります。

私は過集中とその後の落ち込みがひどく、
双極性障害と診断されたことがあります。

しかしその背景にASDがありました。

対策としては休憩時間、休息日を
ルーティンにすることです。

⚫︎マイルールを忠実に守る。
⚫︎繰り返しに心地よさを感じる。
などのルーティン化に適した
ASDの特性を活かすことで
過集中の弱みをカバーできます。

集中と休息のバランスを整えて、
過集中を強みにしていきたいですね。

最後に

疲れの原因はいかがでしたか?

疲れは癒すことも大切ですが、
原因を自覚して対策することも
それ以上に大切だと思っています。

この記事がそんな疲れを予防する
ヒントになれば嬉しいです。

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。