うつ病・双極性障害

通院する時の7つの心得

この記事はこんな方に向けて書きました。

「うつっぽいので通院を考えてる。」
「通院で余計なお金や時間を使いたくない。」
「通院で余計なストレスを感じたくない。」

私はうつ病や双極性障害の治療のため
約7年間で10件以上の病院に行きました。

そして障害者手帳や障害年金の手続きを
自分でしてきました。

発達障害や精神疾患を抱える私にとって、
医師と話が合わずに転院を繰り返したり
障害者手帳や障害年金の申請に苦戦したり
は本当にストレスでした。

通院中の方やこれから通院する方が
私と同じようなストレスを感じないよう
この記事を書きました。

通院する時の7つの心得はこちらです。

①通いやすさを考慮する。

心療内科や精神科の病院選びにおいて
通いやすさはとても重要です。

私は初めてうつになった時、
どこに行くのが良いか分からず
上司にすすめられた病院を選びました。

そこは電車で1時間以上かかる所で、
行くことがストレスになってしまい
途中で病院を変えることにしました。

元気な時であればなんて事ないですが、
うつの時に電車を乗り継いで通院するのは
思っていた以上にしんどかったです。

良い病院でも通えなければ意味がないので、
通いやすさはとても大切だと思います。

②記録する。

通院が始ったら以下の5つを
記録しておくおことをおすすめします。

①もらった薬
うつ病や双極性障害などの精神疾患の薬は、
気分を上げる、安定させる、不安を緩和する
などの様々な種類の薬があります。

転院した際に医師間で引き継ぎされますが、
自分でも飲んだ薬と飲んでどうだったかは
伝えられると良いですね。

【②通院記録】
障害者手帳や障害年金を取得する際に、
初診日や通院歴の確認が必要です。

初診の病院に通っていれば良いですが、
転院が多くなると通院歴を振り返るのに
手間と時間がかかってしまいます。

スムーズな申請のためにいつ・どこの病院に
通っていたか記録することをおすすめします。

【③体調と生活状況】
障害年金の申請の際に通院歴だけでなく、
体調の変化や生活状況の確認が必要です。

私はかなり曖昧になってしまったので、
1ヶ月毎でも良いので記録しておけば
良かったと思いました。

また、うつ病ではなく双極性障害の場合は
一定期間で気分の浮き沈みが出てくるので、
記録しておくと波のペースが把握できます。

【④医師に言われたこと】
薬の説明や生活習慣についてなど、
通院すると多くの情報を伝えられます。

配慮のある医師は書類に書いてくれますが、
そうでない医師は自分の伝えたいことだけ
言ってまた次回。なんてこともあります。

後から思い返すのはなかなか難しいので、
私は医師の話を聞きながらメモしてました。

【⑤自分が伝えたいこと】
色々と思い悩んでいる事があっても、
いざ医師やカウンセラーを前にすると
それが口に出せない。

なんて事があると思います。
(私がそうでした。)

そんな時におすすめしたいのが、
通院前に伝えたい内容をメモすることです。

通院した際にどうしても話せなければ、
そのメモを見せることもできるので
少し手間はかかりますがお試しください。

③役割を把握する。

精神疾患や発達障害の方は、
医師・心理士・カウンセラーなど
様々な方にお世話になります。

誰が何をしてくれるか把握していないと
その役割以上のことを期待してしまい
失望してしまうことがあると思います。

医師は診断・治療をする。
心理士は発達障害や心理検査をする。
カウンセラーは話を聞く。
これがそれぞれの役割です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「医師・心理士・カウンセラーの役割とは?」

④正直に話す。

自分の弱みや困っていることを人に話すのは
簡単なようでなかなか難しいことですよね。

それが周りに話せず自分で抱えてきたから
精神疾患になった方もいると思います。

私も親や友人など身近な人にさえも
相談することはできませんでした。

そして通院した際も、自分の悩みや辛さを
医師やカウンセラーに正直に話すことが
なかなかできませんでした。

正直に話せない気持ちもよく分かりますが、
正直に話してこそ気持ちが楽になることも
私は経験してきました。

⑤自立支援医療制度を使う。

仕事ができない状況での通院は、
医療費や薬代が大きな負担になると思います。

そんな負担を軽くしてくれるのが、
自立支援医療制度です。

精神疾患に長期の治療が必要である。
と主治医が判断した場合に、
医療費や薬代の自己負担額が
1割まで軽減されるという制度です。

詳しい制度の内容や申請方法は
別の記事でまとめる予定なので
そちらをご覧ください。

⑥発達障害も視野に入れる。

うつ病や双極性障害の方の中には、
その原因が発達障害である場合も
多くあるようです。

実際に私がそのパターンでした。

7年以上もうつ病や双極性障害として
治療を続けても一向に良くならず
結局ASD(アスペルガー症候群)という
診断が下されました。

7年間どの医師も薬物治療をすすめてきて
発達障害の検査の話すらされませんでした。

そんな中、知人に紹介された心療内科で
これまでの治療の経緯を話したところ
発達障害の検査をすることになりました。

発達障害と分かったショックはありましたが、
根本の原因が分かった安心もありました。

発達障害に合わせた生活や仕事ができてから
うつ病や双極性障害の症状も落ち着きました。

初めから発達障害も視野に入れておけば、
余計な通院も薬も必要なかったと思います。

①で通いやすさが大切と書きましたが、
発達障害も専門にしている病院という
選択肢があって良いと思います。

⑦回復や社会復帰を焦らない。

私のこれまでの闘病生活において
「焦り」は常に抱えていました。

そして症状を更に悪化させてしまう
大きな原因になっていました。

私は今年で30歳になりますが、
周りの友人は仕事も順調そうで
結婚する人も増えてきました。

そんな状況に焦りを感じて
体調が万全でないのに仕事に復帰したり、
その場しのぎのやりたくない仕事をしたり、
することも多々ありました。

そんな無理をしても結局続けられず、
またうつになっていました。

焦る気持ちはよく分かりますが、
自分を大切にして自分のペースで
回復していくことが最終的には
一番の回復への近道だと思います。

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。