ASD(アスペルガー)

就労移行の事業所選びのポイント7選

この記事はこんな方に向けて書きました!

「就労移行に行こうかな。」
「事業所はどこが良いかな。」

就労移行支援の事業所は
全国に3000箇所以上あります。

これから通おうと思っている方が、
「ここに決めてよかった。」
と思える事業所を選べるよう
7つのポイントをまとめました!

事業所選びの参考になれば幸いです。

①通えそうな立地か?

「通えるところに通う。」
当たり前のことのようですが、
とても大切なポイントです。

自律神経が不安定な時は、
乗り物酔いもひどくなるようで
私は電車酔いすることがありました…。

就労移行に通おうと思っている方の中には
私のように交通機関を利用しての通所に
苦労する方も多いと思います。

通所に無理のない範囲の事業所を
選ぶことをおすすめします。

個人的には電車で30分以内がおすすめです。

②自分の障害に合っているか?

就労移行の事業所は場所によって、
専門とする障害や病気が異なります。

多くは幅広く対応できるように
支援員さんが配置されていますが、
中には限られた障害や病気にしか
対応できない事業所もあります。

精神障害であれば精神保健福祉士
身体障害であれば介護福祉士
他にもご自身の障害や病気について
専門の支援員さんがいるかどうかを
確認するのも大切なポイントの一つです。

③学べる内容やプログラムは?

事業所の学習内容を大きく分けると
①汎用的なビジネスマナーやスキル
②ITスキルなどの専門的な知識や技術
の2つの事業所に分かれます。

特に職種のこだわりがなければ、
①の事業所で良いと思いますが
個人的には②の事業所がおすすめです。

私はどちらの事業所も体験しましたが、

①は自分の弱みが目立たないよう
社会に順応していく印象を受けました。

②は能力の偏りを認め強みを活かし
社会で活躍していく印象を受けました。

私は発達障害を強みにしたいと思います。

そして自分に必要ないと思うことを
学ぶのが苦痛でしかないです。笑

なので自分が興味があり特性を活かせそうな
ITスキルを専門とする事業所を選びました。

学べる内容やプログラムはもちろん、
支援員さんの専門性も要チェックです。

〇〇専門としている事業所でも、
支援員さんの専門性があまり高くない。
と感じる事業所が多々ありました…。

体験の際に積極的に質問して、
支援員さんの専門性の高さを
確認することをおすすめします。

④就職支援や就労実績は?

就職先の主な業種や職種はもちろん、
就職率定着率も要チェックです。

就職率をアピールしている
事業所を多く見かけますが、
就職はゴールではなくスタートです。

就職後のサポートも充実していて、
定着率の高い事業所が安心です。

ホームページやパンフレットの情報は
古い場合もあるので実際に訪問して
最新の状況を聞くのがおすすめです。

支援員が充実している事業所は
生活全般をサポートする支援員、
訓練や学習をサポートする支援員に加えて
就活をサポートする支援員がいます。

就労経験がなく就活が初めての方は、
就活専門の支援員が配置されている
事業所がおすすめです。

⑤支援員さんの雰囲気は?

就労移行の通所が始まると、
自分の担当の支援員さんが決まりますが、
訓練や就活の中で担当外の支援員さんと
関わる機会が多くあります。

そんな支援員さんの
障害や病気についての専門性や、
訓練や就活に関する専門性は
事業所選びにおいてとても大切です。

そして継続して通所をするために、
それらの専門性に加えて
支援員さんとの相性はとても大切です。

一度の体験ではなかなか判断が難しいので、
ぜひ何度か体験して確認してみて下さい。

また自分との関わりだけでなく、
他の利用者さんとの関わりを見ると
より素の人柄が見れておすすめです。

⑥利用者さんの雰囲気は?

事業所によって特に違いを感じたのが
利用者さんの雰囲気です。

仲良さそうに話す所もあれば、
ほとんど会話のない所もあります。

どちらが良いかは好みの問題ですが、
心地よく就労移行に通うためには
とても大切な判断ポイントです。

特に訓練の前後、お昼の休憩時間は
利用者さん同士の関わりが見られます。

また訓練日が決まっている方もいるので、
できれば様々な曜日の体験をして
雰囲気を確認するのがおすすめです。

⑦環境が自分に合ってるか?

自分が心地よく過ごせる環境か否か
は訓練の意欲に大きく影響します。

見学や体験の際にチェックしておきたい
ポイントを3つ紹介します。

明るさ

事業所はビルの中にあることが多く、
薄暗い事業所も多くありました…。

私は薄暗いと気分も暗くなるので、
高めの階にあり日光が入ってくる
明るい事業所を選びました。

匂い

私は嗅覚の感覚過敏が強く、
ルームフレグランスや芳香剤が
気持ち悪くなるほど苦手です。

なのでそれらを使用せず、
空気清浄機や充分な換気で
空気が整えられていること
大切なポイントでした。

座席の配置

私は人との距離が近いのが苦手なので、
座席間隔が広い事業所が理想的でした。

また、人と対面になるのも嫌なので、
壁向きの座席やパーテション付きの座席
がある事業所を選びました。

さいごに

正直、今回紹介したポイントを
全て満たしている事業所は
なかなか見つかりません。

私は10件ほど体験して、
現在の事業所に決めました。

どこに通うか迷いましたが、
事業所がなかなか決められず
通所できなくては本末転倒です。

自分の中で大切にしたいことを決め、
他は多少妥協する必要もあります。

私が特に大切にしたのは、
①通所できる立地か?
③学習内容やプログラムは?
の2つです。

今回紹介したポイントが皆さんの
事業所選びのヒントになれば幸いです。

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。