この記事はこんな方に向けて書きました!
「ひどいって聞くけど本当?」
「なぜひどいと言われてるの?」
就労移行と検索しようとすると、
「就労移行 ひどい」「就労移行 闇」など
ネガティブな予測変換が出てきます。
私も通所前にこれらの記事を読んで、
通所をためらっていました。
しかし、10箇所以上の事業所を体験し、
就労移行の実態を確認することで安心して
通所を開始することができました。
今回は就労移行が「ひどい」と言われる
理由とそれに対する私(就労移行通所中)の
実感をまとめました。
参考になれば嬉しいです!
もくじ
①入所の勧誘がしつこい。
就労移行はボランティアではありません。
利用者がいることで国からお金が出て、
支援員さんの給料になります。
そのため一般的な仕事と同じように、
お客さん(利用者)を集めることは
やむを得ないことなのです。
私の体験した事業所の中にも、
「しつこいな。」と感じるほど
勧誘してくる所はありました。
当たり前のことですが、
強く誘われたから通うのではなく、
通いたいと思った事業所に通う。
のがおすすめです。
②無理に就職させる。
就職を支援する就労移行の事業所では、
就職率は大きな評価ポイントとなります。
そのため就職を急がせたり、
適正を問わず就職させたり、
ということがあるそうです。
事業所にとって就職がゴールでも、
利用者にとって就職はスタートです。
就職後も仕事に定着できるよう、
サポート体制の整った事業所が安心です。
就職率をやたらアピールしている事業所は
定着率も確認することがおすすめです。
③カリキュラムの質が低い。
障害や難病を抱える利用者が、
幅広く取り組めるように配慮して
簡単な軽作業や事務作業をする
事業所が多くあります。
そのためカリキュラムの質が低い。
と感じる人は一定数いると思います。
私も多くの事業所でそう感じました。
しかし最近はITスキルのような専門スキルの
学習ができる事業所が増えています。
Microsoftの学習をしています!
④支援員の質が悪い。
スタッフの役割を把握していないと、
こう感じる場合があるかもしれません。
就労移行の事業所には
①生活を支援する支援員
②訓練を支援する支援員
③就職を支援する支援員
の役割の支援員が配置されています。
多くの事業所は各役割を兼任していますが、
分担している事業所もあります。
分担している事業所では、
支援員が自分の担当外の対応ができず
利用者が不満を感じる可能性があります。
体験の際にあらかじめどのような支援員が
配置されているか確認しておきましょう。
⑤利用者間のトラブルがある。
就労移行支援の事業所は、
病気や障害を抱えた方が集まります。
その中にはコミュニケーションを
苦手とする方も多くいます。
(私もその一人です。)
それ故コミュニケーションのすれ違いから
トラブルが生まれる可能性は高いです。
トラブルの経験はありません!
他の利用者との関わりは、
ストレスになることもありますが
励みになることの方が多いです。
心配な方は事業所の体験に行き、
利用者の雰囲気を確認しておきましょう。
また支援員に相談できそうな雰囲気か?
利用者間のルールはどうなっているか?
もあわせて確認しておくと安心です。
私の事業所ではトラブル防止のため、
利用者間の連絡先交換が禁止です。
(特に定めていない事業所もあります。)
⑥利用できる期限が短い。
就労移行支援を利用できる期間は
原則2年間と決まっています。
注意しておきたいのが、
これは一つの事業所の期間ではなく、
就労移行支援の期間です。
つまりある事業所を2年利用した後に、
別の事業所でまた2年利用はできません。
(2年の中で事業所の変更は可能です。)
あまりにも通所の頻度が少ないと、
就職に向けた十分な準備ができません。
個人的には週3日ほど通所できそうなら、
通所を開始して良いと思います。
(主治医や支援員と要相談です。)
現在は週3日(終日)の通所です。
⑦通所中は仕事ができない。
これも⑥と同様に国の決まりです。
就職に向けた準備に集中するため、
就労中の方はアルバイトであっても
就労移行を利用できません。
通所は短くても半年はかかるので、
その間収入がないのは不安ですよね。
私は障害年金を受給していますが、
それが無ければ金銭的に苦しく
就労移行に通えていないと思います。
失業給付や生活保護、障害年金が無く、
就労移行に行きたいけど行けない方は、
就労継続支援という選択肢もあります。
就労継続支援であれば工賃も出るので、
少し働きながら就職の準備をしたい方に
おすすめの支援です。
安心して利用するために
①通所の目的を明確にする。
「生活リズムを整えたい。」
「向いている仕事を見つけたい。」
「スキルを身につけたい。」
通所の目的を明確にしないと、
通ってから不満が生まれやすいです。
この記事を書くにあたって
ネットやSNSの不満を読みましたが、
目的が明確になっていないまま
利用を始めた方が多い気がしました…。
私の目的は発達障害(ASD)が強みになる
ITスキルを習得し就職することでした。
なので軽作業や簡単な事務作業でなく、
IT専門の事業所に決めました。
②事業所は必ず体験する。
ホームページの情報で事業所を決めて、
行ってみたら思ってるのと違う。
というのは自己責任だと思います。
自分に合った事業所に通いたいなら、
体験することをおすすめします。
曜日によって支援員も利用者も変わるので
できれば複数の曜日の体験に行くと
事業所の雰囲気が確認できます。
私は最終的な事業所の決定の前に
1ヶ月継続して体験しました。
1ヶ月通うと通所後のイメージができて、
スムーズに通所を開始できました。
③不明点•不安点は質問する。
何をどんな過程で学べるのか?
どんな支援員や利用者がいるのか?
どのような就職支援ができるのか?
あらかじめ不明点•不安点を書き出し、
体験の際に質問することがおすすめです。
不明点•不安点を解消するのはもちろん、
支援員は話しやすい雰囲気か?
回答は分かりやすいか?
なども合わせて確認したいですね。
また、できれば利用者から話を聞いてみる
のもおすすめです。
初回の体験ではなかなか難しいですが、
不明点•不安点を共感してもらえて
より自分に近い目線からの話を聞けます。
さいごに
就労移行のネガティブな面を書きましたが、
必ずしも事業所や支援員に問題がある訳でなく
利用者に問題があることも多い気がします。
私自身も通所を始めて3ヶ月が経ち、
少し不満を感じることもありますが
通い始めて本当に良かったと思っています。
メリットはここでは書ききれないので、
別の記事で近日中に公開します。
また通所後に「思っていたのと違う。」
とならないための事業所選びのポイントは
こちらの記事をご覧ください。