ASD(アスペルガー)

アスペルガーの「こだわり」とは?

この記事はこんな方に向けて書きました!

「自分でこだわり強いと思うけど、
私はアスペルガーなのかな?」
「周りにアスペルガーの人がいるので
特徴を理解して接したい。」

アスペルガーの主な特徴の一つとして
「こだわり」の強さが挙げられます。

アスペルガーと診断された私も、
様々な「こだわり」があります。

そんな「こだわり」の強さは
時に生まれ持った強みとなり、
時に生きづらさの原因になりました。

今回はアスペルガーの方に見られる
「こだわり」を以下の5つの種類に
分けて紹介していきます!

①時間のこだわり

同じ時間に同じことをすることに
心地良さや落ち着きを感じます。

電車やバスの遅延などによって、
自分の予定が崩れてしまうことに
強いストレスを感じてしまいます。

人によってはパニックになるので、
時間に余裕を持つことが大切です。

アスペルガーの人の中には、
過去の出来事の日付や曜日を
正確に覚えている「サヴァン症候群」
という方もいると言われています。

②習慣のこだわり

自分の決めた習慣に対して
強いこだわりを持っています。

何をするかだけでなく、
やることの時間や順番にも
強いこだわりがあります。

そしてその時間がずれてしまったり
夕食とお風呂が逆になってしまったり
という日常に良く起こるようなことも
強いストレスを感じてしまいます。

一見ネガティブなこだわりですが、
私はこのこだわりの強さを活かして
早寝早起きや毎日の運動といった
健康に良い習慣を身につけられました。

③食べ物のこだわり

アスペルガーの人の中には、
決まった食材や特定のメーカーの食品
しか食べない方が多くいます。

これはアスペルガーの特性である
感覚過敏の影響と考えられています。

人一倍感覚が鋭いため、
味はもちろん匂いや食感がどうしても
受け入れられない食品があります。

同じことを好む特性もあるので、
好みのものを毎日食べ続けて
偏食になる方が多いようです。

私も食のこだわりが強すぎて、
一時期摂食障害になりました。

その場で考えるとつい同じもの
しか食べなくなってしまうので、
1週間分程度の献立を先に決めて
食事することがおすすめです。

④ルールのこだわり

「形式的なルール」は守り、
「暗黙のルール」は守りづらい。
のがアスペルガーの特徴です。

文章や数字に可視化されていない
「暗黙のルール」は守りたくない
訳ではなく理解が難しいのです。

またマイルールへのこだわりを
強く持っていることもあります。

私は健康面でのマイルールが強く、
「お酒は飲まない。」
「小麦製品は食べない。」
「お肉を食べない。」などの
ルールが自分の中にありました。

体の健康的には悪くないのですが、
心の健康的にはストレスフルでした。

ルールを破ることに強い罪悪感があり、
守れない自分を過度に責めてしまいます。

場合によっては破って良い時があり、
実際に破る経験が必要だと思います。

⑤趣味のこだわり

趣味へのこだわりはこの記事の中でも
特に強く現れるものだと思います。

一般的なハマると異なり、
他のことが疎かになったり
お金を使いすぎてしまったり
人との関係に影響が出たり
するほど没頭してしまいます。

私は婚約指輪を買おうとしていたお金で
趣味の自転車を買ってしまいました。笑

しかし趣味へのこだわりは、
アスペルガーの人が苦手とする
人とのコミュニケーションにおいて
共通の趣味という架け橋になるので
大切にしておくべきだと思います。

最後に

当てはまる「こだわり」はありましたか?

アスペルガーの「こだわり」の強さは、
ネガティブに表現されることが多いです。

実際に私もこの特性が「生きづらさ」の
原因となってしまうこともありました。

しかしこだわりの強さも見方を変えれば
他の人にない素晴らしい強みになります。

決められた時間やルールは守れるし、
健康的な食生活を習慣にできるし、
気づいたら人より詳しいこともあります。

この記事を読んでこだわりの強さを
少しでも前向きに捉えていただけたら
嬉しいです!

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。