うつ病・双極性障害

うつを拗らせる5つの原因

この記事はこんな方に向けて書きました!

うつ病になった。
うつ病を再発してしまった。
うつ病を拗らせている。

うつ病は2人に1人が再発するほど
再発率が高く拗らせやすい病気です。

私は今でこそ安定してきましたが、
7年以上うつ病に苦しんできました。

今回は私がうつ病を拗らせた
主な5つの原因を紹介します。

うつ病になってしまった方、
うつ病の再発に悩んでいる方、
のヒントになれば嬉しいです。

①復帰が早過ぎる。

うつ病は、
○回復の判断が難しい。
○怠けているように見える。
○調子の良い日もある。

ことから復帰を早まりがちです。

万全でないのに復帰して再発。
ということがよく起こります。

私はこの失敗を
何度も経験しました…。

うつ病には、
急性期(症状が重く休息が必要な時期)
回復期(生活リズムを戻していく時期)
維持期(再発防止に努める時期)

の大きく3つの時期があります。

ありがちなのが急性期→回復期
社会復帰して再発するケースです。

急性期から症状が軽くなった勢いで
回復期を経ずに復帰したくなります。

回復期はまだ気分が不安定な時期なので、
些細な失敗やトラブルがきっかけとなり
うつを再発するリスクが高いです。

社会復帰は焦ることなく、
医師と相談しながら慎重にしましょう。

②引きこもる。

うつによって引きこもりになり、
引きこもりによってうつが長期化します。

私はこの悪循環からなかなか抜け出す
ことができませんでした。

急性期に部屋で休むことは必要ですが、
その後も惰性で引きこもり続けてしまうと
うつは長期化してしまいます。

私は一時期病院にも行かず、
引きこもってしまう時期がありました。

引きこもりを続けた結果、
うつ病による精神的な辛さだけでなく、
動悸のような身体的な苦しさが現れました。

長年のうつ病の中でも最もしんどく、
生きている気力も失っていました。

そして心配で家にきた母親に連れられ、
実家に帰り通院を再開しました。

あのまま引きこもりの生活を続けていたら、
ずっとうつから抜け出せなかったと思います。

母親に感謝ですね。

私も経験したので、
引きこもりたくなる気持ちは分かります。

しかし経験したからこそ、
その危険性も伝えておきたいです。

③生活習慣を改善しない。

甘いものやお菓子を食べたり、
一日中ゴロゴロしたり、
お酒やタバコを楽しんだり、
一時的に気分が回復します。

しかしこれらは習慣になると、
うつ病が長期化する原因になります。

うつ病を根本から治すことを考えると
栄養バランスを整える。
生活リズムを整える。
適度な運動をする。

など生活習慣の改善が必要です。

何のやる気も起きない「急性期」は
特に気にせず好きに過ごして、
気分が改善してきた「回復期」に
少しずつ改善するのがおすすめです。

私がうつ病の時にやって良かったことを
初級中級上級に分けてまとめてます。

自分の調子に合わせて、
参考にしていただけたら嬉しいです。

くれぐれも無理のないように!

④環境を変えない。

うつ病になったということは、
「今の環境のままではいけない。」
というサインと考えられます。

ぐっと沈んでいる時は難しいですが、
少し余裕が出てきたら周囲の環境を
見直してみるのもおすすめです。

個人的に人間関係、仕事、住まい
変えることで特に気分が変わりました。

私は大学を卒業して小学校の教員になり、
その3年目に初めてうつ病になりました。

正直1年目の途中から
「この仕事を続けたらうつ病になるな。」
という感覚はありました。

それにも関わらず、
・収入の安定した公務員
・世間や周囲から見て良さげな仕事
・無職になるという不安や劣等感
からどうしてもやめられずにいました。

今思えば、安定した収入や社会的な地位、
プライドなんて健康と天秤にかけたら
取るに足らないものです。

人間関係や住まいも同じです。
健康と比べれば取るに足らないものです。

うつ病になった際は自分の健康を第一に考え、
環境を変えることが大切です。

環境を変えて悪化する場合もあるので、
変える際は焦らず慎重に。

⑤発達障害が視野にない。

ASDの方の7割はその二次障害で
様々な精神疾患を抱えています。

それにも関わらず精神疾患で通院しても、
医師から発達障害の検査を勧められること
ほぼありません。

私はうつ病や適応障害、双極性障害で
14件の心療内科や精神科に行きましたが
1件も検査を勧められませんでした。

約7年間も効かない薬を処方され、
噛み合わないカウンセリングを続け、
うつ病を拗らせてきました。

そして自ら発達障害の検査を打診して
ようやくASDと診断されました。

ASDと診断されたことで、
特性に配慮した生活ができるようになり、
抗うつ薬やカウンセリングがなくても
うつの症状が回復し再発もしていません。

もっと早く検査を受けていれば。
と今でも切実に思います。

うつ病を長年拗らせている方は、
発達障害の検査を受けることも
1つの選択肢としておすすめです。

ASDの検査については
改めて記事にまとめていきます。

さいごに

この記事を読んだ方の中には、
「こんなのできるわけないじゃん。」
「これができたら苦労しないわ。」

思う方もいらっしゃると思います。

こう思うほどしんどい時は、
この記事で読んだことは一旦忘れて
とにかくゆっくり休んでください。

うつで落ち込んではいるけど、
「これは自分に当てはまるな。」
「これを試してみようかな。」
と思えた方は回復のヒントに
して頂けたら嬉しいです。

ABOUT ME
ちとし
発達障害(ASD)歴30年。 精神疾患(うつ病、双極性障害)歴7年。 IT専門の就労移行支援に通所中。 似た境遇の方の生きづらさを和らげるヒントを発信してます。